外貨投資の魅力
株や先物、預金と資産運用の手段は多々ある中で、なぜ外貨投資を行おうと思うのでしょうか。
外貨投資を行う理由としては「資産保全」と「資産運用」があるとされています。
これは、特に日本のゼロ金利政策から端を発した低金利時代を考えてみてもらうとわかると思うのですが、預金で満期になったところで金利としてもらえるのはバブル期と違って数十円、数百円程度です。
そのために、新たな資金の投入先として外貨市場に焦点があてられているのです。
では、FXの特徴を踏まえて「資産保全」「資産運用」がどのようになされるのかをみていきましょう。
-資産保全-
まず資産保全とは、その名の通りリスクがつきものな投資ですが、あくまでも資産を減らしたはないというスタイルで行われます。
これは単純に現金で持っていてもなかなかできないことです。
なぜなら、もしインフレが起こってしまったら持っている紙幣がはした金になることがだってあるからです。
もちろん、そこまで極端な例はなかなか起こりえないですが可能性としてあるわけです。
資産保全を好む人たちは資産を減らしたくはないわけですが、全く利息を得られなくてもいいというわけではありません。
なぜなら、経済は成長するものであるし、それはある程度のインフレであるからその分は資産を増やさなければ実質的に保全はされていないからです。
そんなときによくいわれるのが「72の法則」法則です。
これは年利7.2%であれば10年間で資産は2倍ということを意味します。
そして、その基準であれば、「資産は保たれた」という認識がなされるのです。
バブルぐらいであれば実際に定期預金でこのくらいの利率は設定されていました。
しかし、現在の低金利では日本国内における「72の法則」は崩れ去りました。
そこで注目されているのがスワップ金利です。
スワップ金利は厳密に言うと預金などの金利とは全く別物なのですが、低金利の通貨を売って高金利の通貨を買うとその差の金利を受け取ることができます。
もっとも逆の場合にはスワップ金利を支払わなければならなりません。
しかし、日本のような金利の低い通貨を売ってオースラリアや南アフリカなどの金利が高い通貨をうれば72の法則とまではいかなくても、ある程度の資産を増やすことは可能です。
また、経済的にひどいダメージを受けたときには、日本円の価値は大きく下落する可能性はあるわけです。
そんなときにたとえばアメリカドルや香港ドルの形で資産を持っていれば損失を被るリスクをなくせるわけです。
これが資産保全を好むひとが外貨投資を行うメリットといえるでしょう。
しかし、外貨はいいことばかりではありません。
そのデメリットは、外貨投資は預金などとちがって、あくまでも投資の一形態にすぎません。
上記のスワップ金利のような利益獲得方法もありますが、その主たる運用では為替レートの変動による利益獲得です。
したがって、スワップ金利による利益よりも為替レートの変動による損失が上回ることだってあるのです。
もし、そのような自体になれば資産保全を行うことはできないといっていいでしょう。
-資産運用-
資産運用は資産保全と違って、資産を使いできる限り収益を上げるということです。
国内だけで資産運用をすれば、今の日本の状況のように株価が全面的に低い水準になった場合に逃げ場がないことも考えられます。
しかし、日本が不景気になり投資がうまくいかない状況でも、世界は広くどこかでは資金を投入できる場所があるはずです。
したがってリスク分散が可能なわけです。
そういった意味で、外貨は比較的安定的な投資であり資産運用におけるメリットといえます。
ですが、この場合にもまたリスクは存在します。
それが為替レートの変動を見誤った時の損失であり、外国為替証拠金取引(FX)の特徴ともいえるレバレッジです。
自分の手持ちの資金の数十倍、百倍の取引をする。
それはハイリスクハイリターンということで、為替レートの変動による損失が数十倍、百倍にもなって自分に降りかかってくるのです。
その損失を補填できるだけの資金力があればまだ助かりますが、損失が補填できない状態になれば莫大な借金、自己破産という最悪なシナリオへ進んでしまいます。
・資産保全と資産運用をみてみたときに、どう投資を変化させるかというとレバレッジをどうするかということです。
資産保全であれば過剰な収益を求めないのでレバレッジを少なくかけます。
対して資産運用は収益を求めるので、少ない資金で莫大な利益が上げられる高いレバレッジにすることになります。
投資というのはある種バクチのようなものですが、投資スタイルを変えてリスクの加減をうまく調整することはできるものです。
はたして、どちらがいいのかは老後の資金、生活の手段等々何を求めて投資をするのかによって決まります。